イアン・マシューズとアンディー・ロバーツがデュオで来日公演をやったそうですね。行ってない自分が言うのもアレですが、お客さんの入りが心配です。これは、そんな2人が結成したバンド、プレインソング(Plain Song)のデビュー作('72)。


2人とも「地味だし線も細いが妙に味わい深い英国フォーク・ロック」というのがチャーム・ポイントなんで、バンドになったところで派手派手になるわけでもなく、相変わらず朴訥とした「イギリスのアメリカ」然としたサウンドです。リズムよりはメロディ重視。いいですなぁ、この腕っ節の弱そうな感じ。


レココレのインタビューで「アメリカに住んだけど、あの国にはワビとかサビがなくて嫌になった」というマシューズの発言には納得してしまいました。考えてみれば、マシューズの音楽って「ワビサビ」の極致みたいなもんですから。気分はアメリカ志向。でも、憧れは憧れのままの方がよろしいようで。