「ボクたち、おバカさんで〜す」という感じのサイケデリックの極致みたいなジャケ。これこそビートルズのアップル・ブティックのデザイナー・チーム「ザ・フール」の唯一のアルバム('69)。オープニングの「プヨプヨプヨ〜」というマヌケな電子音からして、どんな音なのかと期待大ですが・・・。


肝心の音はといいますと、これがもうのんべんだらりとしたヒッピー・フォークで腰砕けになることまちがいなし。インクリディブル・ストリング・バンドっぽいなぁと思ったら、彼らのジャケットや衣装担当もコイツラだったとか(類は友を呼ぶ)。プロデュースはグラハム・ナッシュ。何でもホリーズの衣装担当もしていたんだとか。


まぁ、そういった「お友達」ばかり集めてワイワイ、ガヤガヤとキャンプでもしてるようなサウンドです。とてもプロのお仕事とはいいがたいけど、「カルト」な雰囲気だけは抜群。ちなみにビートルズの「愛こそはすべて」のプロモで、ザ・フールの連中が映ります。