ザ・フールのメンバーだったシーモン&マーレイケ(Seemon & Mariike)によるデュオ・アルバム('72)。グループ時代のヒッピー・フォークから一変、ドラムやベースがちゃんと入ったバンド志向のサウンドで軽やかにスタート。とはいうものの・・・


前半は、ジャケのような青空の下で日向ぼっこでもしているようなのんびりしたグッド・タイム・ミュージックなのに、後半になるにつれてタンゴ風味、ファンキー・ソウル風味(ブッカーTを呼んで、わざわざMG's風に)とやりたい放題に。ラストは結局ダラダラとインド音楽やってます。結局こうなっちゃうのね、やっぱり。


とはいえ、あれこれといろんなサウンドに挑戦しているわりには頭デッカチなところは微塵もなく、あくまで感覚オンリーでいいかげんにやっているところが好感持てます。プロデュースはザ・フール同様グラハム・ナッシュですが、もちろんCSNYみたいなの期待しちゃダメよ。