勝手にレビュー#7(秋のなごみ)夏さん


1.The Boom Boom Bap /Scritti Politti
2.The World Is Yours /Marc Mac Presents: Visioneers
3.Be /Common
4.Can I Kick It /A Tribe Called Quest
5.Down By Law /Rhymefest
6.Free /Pimp C
7.The Garden /Cut Chemist  
8.Whut The People Say /Kurupt
9.On a sunday afternoon /A Lighter Shade Of Brown featuring Huggy Boy
10.Quik'z Groove II (For U 2 Rip 2) /DJ Quik
11.The Message /Dr. Dre featuring Mary J. Blige & Rell 
12.Light (Our Time) /Spencer Doran


初参加の夏さんは、Hip-Hop路線で妙に新鮮です。ゴリゴリではなく、ゆるい感じが「なごみ」なのかな。


(1)はグリーンの新作でしたか。ソフトなホワイト版Hip-Hopのリスペクト・ソング。4ヒーローってドラムン・ベースかと思ってたんですが、(2)はクセになるピアノが延々とループしていくインスト。一応生演奏なんですね。(3)は話題の人ですが初聴き。凝ったトラック作りですが、あっという間に終わります。(4)は懐かしい。これとセカンドは、当時死ぬほど聴きました。まぁ、ボクのHip-Hop知識って、トライブ、デ・ラ・ソウルギャング・スターで止まっているので・・・。(5)は戦前ブルース・ミーツ・ヒップホップで、こういう合わせ技はビーツ・インターナショナルだけじゃないんですね。(6)は微妙に変。何とトム・ペティをループ。そんなもん、ループするなよ(笑)


エスノ路線の(7)は遂にアストラッド・ジルベルトの「ビリンバウ」をネタに。この「何でもアリ」のカッパライ精神こそ、ボクの考える理想的なHip-Hop。(8)は夏さん曰く「ネオアコ・ラップ」だそうで、アコギの音が爽やかに響きます。(9)はトミー・ジェイムス&ションデルズ(だったかな?)をネタに、なんとも爽やかな雰囲気。小鳥のさえずり&女性ボーカルまで。強引なコラージュ・センスも、Hip-Hop的美学なり。(10)は何かの曲のイントロだけを延々繰り返しているような謎のインスト。スーパー・スターの共演(11)は、琴らしき音のせいか、妙にオリエンタル。(12)は解体しまくるビートのコラージュ感が、脱力したコーネリアスのようにも聴こえます。


お気に入りは(7)(9)(12)。手持ちは(4)だけでした。


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