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いきなりですがオベロン(oberon)です。わかってる情報は、英国の1971年の自主制作フォーク・アルバムだということ。原盤は日本に1枚も無いとか、あっても人様が買える値段じゃないとか、内容よりそういう方面で人気だったりも。タイトル通り、冬より夏のうだるような暑さが似合うドリーミーな1枚。
1曲目がフェアポート・コンヴェンションでお馴染みのトラッド曲ですが、演奏がオドロオドロしすぎて、まるで「まんが日本むかし話」みたいなノリです。フルートが尺八のように聴こえます。他にもギター1本で、特に何を考えるわけでもなくベロベロと弾いてる曲や、凄まじくヘタくそなコーラス曲など、全編妖しいんですがチョット他に類を見ないサウンド。
メンバーの写真がまた衝撃で、何がスゴイって、ただの「大学フォーク研究部」とか、そういうサークル気分のフヌけた面構え(しかもピンぼけ)なのですよ。単なる卒業記念で身内に30枚作って配ったとか、そういうノリですな。後半、唐突に登場するドラムソロのマヌケ美と破壊力に大笑いしつつ、こういう謎なアルバム、好き。