交通事故現場の炎上写真か、または路上で焚き火でもしているのか。そんなネガ写真の上に、燃えるような字体で「ED ASKEW」というアーティスト名・・・というジャケットからしてキテますコレは、NYはESPレーベル産のアシッド・フォーク('68)


基本的にはマンドリンとたまにハーモニカが入るくらいのシンプルこの上ないサウンドながら、ティム・バックレーのように甲高い歌声で歌われるその歌は、初期ディランを思わせる普通っぽいメロディなのに、ちょっと尋常ではない「ヤバさ」が溢れています。どこか薄ら寒くて怖くて、なのに優しくて、物悲しい歌声。


彼が、このアルバムを録音している間、NYのスタジオの空気は凍り付いていたことでしょう。再発CDではラスト曲に突然チープなオルガンと打ち込みのサウンドが飛び出してビックリしてたら、なんと05年録音の本人の新曲。生きていた!しかも、そのヤバい雰囲気、全然変わってない!!