最近気になる再発レーベルFalloutから、Stone Circusなるバンドの作品('69)。まぁ、ジャケの感じからサイケデリック系であることは想像できましたが、オープニングがいきなりボサノバなんでビックリ。演奏はガレージっぽいゴツゴツしたバンドサウンド中心ながら、気張ったメインVoとは対照的にコーラスがソフトに決まってます。


ストロベリー・アラーム・クロックというバンドがありましたが、曲の展開とか雰囲気が何となく似てるかな。硬派なロックなようで、変にポップなサビになったり、メジャー7thコードの平行移動でメロウなブリッジにつないだりとか。まぁ、何とかがんばって他のバンドとは違う個性を出そうと思ったのでしょうが、それほどでもない(笑)


とはいえ、ガレージロックとソフトロックを強引に合体させたような前半の5〜6曲ぐらいは、そのポップな試行錯誤っぷりにB級バンド魂が感じられて結構好きだなぁ。逆にインプロ中心のプログレみたいな長尺のラスト曲とか、意欲が空回りして平凡な印象。バンドって、いろいろ難しい。