60年代後半のビーチボーイズは、ブライアン・ウィルソンの心境の変化や時代の流れもあって、なにか急速に「変わろう、変わっていこう」という感じがモロに曲調に表われていましたが、もし初期のあのビーチなイメージのまんま、それでもさりげなくマイペースに活動していたなら・・・このMark Eric('69)みたいな音になっていたのかも。


CD再発される前から、知る人ぞ知るという感じでレア盤だったのですが、ボクははるか昔に「ムードミュージック」というコーナーに、このアルバムの中古盤が安く売られていたのをぼんやり記憶してます。まぁ、このジャケットじゃぁしょうがないですね。中古レコードの店長、全然ノーチェックだったんでしょうね。


内容は文句なく素晴らしいです。ビーチボーイズより小粒な「弟」感が全体に漂うのは仕方ないとはいえ、当時シングル・カットされていた曲は、どれもキャッチーでポップなメロディーが満載。69年という時代が悪かったのが売れなかった原因なのでしょうか。あと3年早くて宣伝もちゃんとしてれば歴史も変わったかも知れません。