ブレイズ・オブ・グラスは東海岸を舞台に活動していたハーモニー・ポップ・グループ。基本的にはフォー・シーズンスの流れを組むオーソドックスな60年代サウンド。レフトバンクのプロデューサー・チームに支えられて、オケもハーモニーもしっかりと作られてた唯一のアルバムがコレ('67)。でも突出した個性には欠けたのか、当時は売れなかったようです。


かなり若いグループらしく、グループ解散の理由も「学業最優先」というか、つまりは「オヤジに音楽活動を反対された」という感じでしょうか。最近の親は子供が音楽をやることに抵抗がないばかりか、むしろ積極的に応援する傾向が強いかもしれませんが、なにせ60年代のアメリカは、まだ世間は保守的だったのでしょう。


ビートルズの「HELP!」のヘタレ・カヴァーが脱力もので、本当に「大丈夫か?」と心配したくわけですが、歌詞的には、そういう歌なわけか(笑)まぁ、「いとしのレネ」のカヴァーは、さすがに違和感なし。ちょっとサイケな「I Love You Alice B.Toklas」は、ハーパース・ビザールのヴァージョンを超える素晴らしさ。