前に紹介したカナダのサイケバンド、Reign Ghostの後身グループが、このChristmas。何とも形容しがたい変テコなイラストに包まれたこの1st('71)(写真)と、他にも2ndとライブ盤が出ています。後にSpilit of Christmasと改名。そちらはプログレ色が濃いですけど。


音の想像がつかないような、このジャケ。中身の方は、「アングラ」という言葉がピッタリなヨタったサイケ風。おそらくはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのサードあたりの影響も強いんですが、ギャラクシー500というバンドを何となく思い出したりも。


ダラダラしてしまりのないギターのアルペジオがペナペナと中を舞い、その合間をぬって、まるで線香の煙のようにリズムがヨタヨタと立ち上がっていきます。明るいのか暗いのか、まったく判断がつかないんですが、このどっちつかずの感じが実は一番のポイント。コアなサイケ好きにはたまらない音ながら、万人にオススメとはいかないアイテムかも。