80年代「ニューロマンティクス」というムーブメントがありました。といっても現在ではニューロマもポジパンも、全部まとめてヴィジュアル系みたいに集約されてしまいましたが、それはともかく、このヴィサージの1st('81)なんて、どうでしょうかね?こういうのも意外に好きだったんですよ昔。


リーダーのビリー・ストレンジがYMO好きということで、まあテクノっぽい音ではありますが、ピコピコというよりはズンズンという感じの重いビート。1曲目を聴いて「なんだデビット・ボウイじゃん」と思いきや、どんどん引き込まれるものが(ボウイより好き)。まぁミッジ・ユーロ絡みということで、思いっきりウルトラヴォックス直系ですが。


このアルバムのカッコよさは、曲の「つなぎ」の部分にもあります(1曲目から3曲目までの流れはもう!)。他にも4曲目の変なベースとかも効果的。曲の雰囲気としては、「薔薇色の明日」とか、その頃の高橋幸宏のソロっぽい感じを早くも予感させます。でも今これと聴いて「テクノ」と思う人は、あんまりいないかも・・・。