レココレの「70年代ロックベスト100」で「何故選ばれないの?」と疑問に思ったグループがクラフトワークです。どう考えても現代のロックに与えた影響という意味ではセックス・ピストルズ以上のものがあると思うのですが。「あれはテクノだ」という意見もわかるんですが、ボクはどうもテクノもロックの一つの発展系だと思っているもので。


このアルバム('81)が発売された頃は、YMOが全盛期で、多くのテクノポップ・グループがピコピコな音から、もっとオルタナティヴな方向性へシフトチェンジした頃。なのに本家が、相変わらずの「ピコピコ」路線。しかし、恐ろしいもので、今聴いても全然古くないどころか、「新譜」といっても通用しそうなこのクオリティは一体!?


こうしたテクノな音色の普遍性が確立されるのは、もっと後の時代になるわけで、実は「早すぎるテクノの名盤」だったのです。ピコピコは永遠なり。やはりクラフトワークは格が全然違う。ちなみにボクは「Pocket Calculator」が大好きで、この曲が流れれば、いつでもどこでも腰が動いてしまうのです。最高のダンス・ミュージック。