LP時代は3枚組、CDは2枚組、全36曲というクラッシュの問題作('81)。大昔に聴いたときは、あまりの内容の混沌っぷりに「聴き方」がさっぱりわからず放置したままでしたが、99年にリマスターされたCDを聴いてブッとんでしまいました。「聴き方」なんて関係ない。そんなのどうでもいいじゃないか、と。


今の時代になっても色褪せることのない無国籍サウンド。レゲエやダブの影響はもちろん、従来のパンクっぽいものから、ファンク、ラテン、謎ジャズなど、なんでもござれ。まるで雑然と好き勝手に並んだフリーマーケットを散策しているかのよう。初期クラッシュの代表曲をガキんちょに歌わせてるポップな曲なんかも笑えます。


クラッシュ版「レボリューションNo.9」みたいなサウンドコラージュ「Menforth Hill」からジャーマン・ロックのCANみたいな「Junkie Slip」の流れを聴いてビートルズの「ホワイト・アルバム」を連想した人、数知れず。ジャケットの4人の佇まいも最高にイカしてます。大作なのに、全然大袈裟じゃないところも好感度大。才気爆発。