かつて「バンドブーム」とか「イカ天」とか流行ってる頃、心底「日本の音楽は終わってる」とか思って、その反動という感じで洋楽の古い音楽一辺倒だったわけですが、渋谷系とか言われる音楽が一段落したあたりから、ボクな好きなタイプのポップ音楽を奏でる日本のアーティストが続々登場してきたように思います。


キリンジのデビュー盤を聴いた時も「あぁ、いいなぁ」と思いましたが、その後も時代性に関係なく、独自のペースで一般的な「売れ線」とは別のスタンスで音楽活動を続けているアーティストが増えていますね。Lampもそうですし。口ロロクチロロ)なんかも実はちょっと好きです。


このGuiroはネット周辺でも密かな話題を呼んでいるバンドで、これは待望の初フルアルバム。これがまた凄くいいんですね。シュガー・ベイブのような軽やかなポップさを装いつつ、70年代の細野晴臣(ティンパン系)にも通じるユーモラスなミクスチャー感覚もあって。単にポップなだけじゃない「得体の知れなさ」も感じるあたりが完全にボク好みです。オススメ!