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フォークというと、イコール白人音楽という印象があるものですが、当然のように黒人のフォークというのも存在します。このRichie Havensは、その代表的存在でしょう。最初に知ったのはウッドストック・フェスの「フリーダム」という曲。でも最初の印象はあまりよくなかったです。なんだか単調で。
でも、その後、ボチボチと集めた彼のアルバムは、どれも素敵でした。カバーが多いのですが、ジャジーなバッキングや、アフロアメリカンらしいリズミックなアレンジが、単純にフォークともいいきれない独特の雰囲気を演出していました。このミクスチャー感覚は、ホセ・フェリシアーノにも通じるものがあります。
この「Mixid Bag」は、まだ本格的にサイケ時代に突入する前の67年に発表されたものだけに、曲も短く、こざっぱりした小編成のバンドアレンジで、すごくポップな感じです。ホーンやストリングスも控えめです。ボサノヴァやラテン調の曲もあったりして、これだけ聴くと、何がどうフォークな人なのか、よくわかんないでしょうが。