今聴くべきはDevendra BanhartとPerfumeなのです。といって、3人ぐらいの人が「そうだ、そうだ」と思ってくれれば、このレビューの役目は果たしたということにしたいんですが。Perfumeはともかく、Devendraのこの新譜('07)は相変わらずだなぁと呆れつつも、これまたどう考えても大傑作。


どの楽器の音も深海300メートルで奏でられてるようにモコモコしてるんですが、ただのローファイでもなく、このユラユラした佇まいは、本気で美しいです。これが果たして新譜なのか30年前の音なのか、はたまた30年後の音なのか。まったくもって時間軸を狂わせるサウンド


来日公演では意外にもタフなロックサウンドだったらしいんですが、そのバンドの躍動感みたいなものも音盤にはしっかり刻まれてます。やたらスペイン語の曲が増えてますが、この無国籍感は何?「時代感覚無視」「無国籍ポップス」はblue marbleだけのキャッチ・コピーじゃなかったのね。ちょっと悔しい。