このミニー・リパートンの2ndは、ソウル・ミュージックに夢中だった大学時代に出会ったアルバム。ボクにとってロックからソウルへという流れはわりと自然だったのですが、その後またロックに戻っていった大学卒業後も、このミニーのセカンドだけは、よくターンテーブルに乗っていたような気がします。


別にセカンドだけが特別というわけでもないのですが、このアルバム全体を貫いている独特のトーンがあって、その雰囲気が好きなんですね。レディ・ソウルなんていうと、どうしても「熱い」ものを連想しがちなんですが、そういうホットな感じじゃなくて、とてもクールなサウンド。名盤だと思います。


オープニングの「Baby This Love I Have」「Feelin' That Your Feelin's Right」の2連発は、いつも胸が締め付けられます。言葉を失うほど美しい「Inside My Love」、グルーヴィーな「Simple Things」など、名曲揃いのアルバム。切なく物悲しいんだけど、やっぱり希望に満ち溢れたポジティブな音なんですね。