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何と小学校3〜4年の頃の愛聴盤。当時の我が家のカーステには、コレとYMOの「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」のカセットが常備されていたのです。紙ジャケCDで買い直した時、およそ20年以上ぶりに耳にしたにもかかわらず、メロディはおろか、ギターソロまで全部ソラで歌えた、という事実。
もちろん、懐かしさだけじゃなくて、ひさしぶりに聴いて驚きもありました。まず、リズムの恐るべき「正確」さ。このジャストな感覚は、もうほとんどフュージョンというよりテクノです。だって正直、同じアルファのYMOの「ソリッド〜」の方がまだ「リズムが揺れている」と感じてしまうほど。
「朝焼け」のワクワクするようなイントロ。「テイク・ミー」の盛り上がりと後半の転調。「ブラック・ジョーク」の正確無比な6連のユニゾンなどなど、フュージョンの美点、ここに極まれり。その後の自分がプログレやAORやソウルやブラジル音楽なんかにスンナリ夢中になれた雑種性も、全部このアルバムの教育の成果だと思ってます。