サン・ラの存在を知ったのは、その昔、ミュージック・マガジンヤン富田が「ミュージシャンズ・ミュージシャン」というリレー連載で取り上げていたからです。ヤン氏のソロでもカヴァーが収録されていましたが、それはとても魅力的な楽曲で「こんなジャズもあるのか」と、一気に気になる存在になりました。


レコードは何百枚とあるらしく、ほとんどがマイナーな自主制作なのか、中には手書きでペン書きされたジャケも・・・。ジョン・ギルモアのテナーが印象的な50年代頃のアルバムは、宇宙的ジャズであると同時にエキゾチックかつモンドです。フリーな要素は少なく、チャールズ・ミンガスあたりに近いサウンド


そういえば昔、サン・ラが主役の「Space Is The Place」('74)とかいう変な映画を輸入ビデオを見たことがあります。シンセで悪い黒人をこらしめたり、ジャズクラブでピアノを弾いてると店が大爆発したりと、まったくもって意味不明かつシュールな映画。この凡人には理解しがたい思想と哲学は、なるほど、やっぱり宇宙人かも。