アルバム「GOLDEN LOVE」('07)は、極上のポップセンスに鞭を打つように、あるいは自らのルーツに立ち向かうように、強引なまでの「ヒップホップ魂」を炸裂させた不気味な傑作でした。年明けた最新シングルで、口ロロのメンバーは3人になった模様。口の部分に、いい具合に3人の顔が。


タイトル曲は、あの名曲「真夏のラストチューン」を思わせる極上のポップス。文句なし。打ち込みなんだけど柔らかい質感と、ダサかっこいい歌詞が最高。2曲目の「惑星のシェルター」は、いとうせいこうが作詞したバラード。最近のキリンジ弟が歌いそうな感じ。これはストレートすぎて、歌唱力の未熟さが目立ってイマイチかな。


で、3曲目「ツアー」が問題作。なんと、曲の長さが30分!!どんなプログレッシヴな曲かと思いきや、ミディアム・テンポのゆったりした曲に様々な音色のエフェクトが重なるという、不思議な浮遊感を持った曲。ダラダラしてるんだけど、だんだんトリップして気持ちよくなる曲。3曲入りシングルなのにトータル38分はおいしい。