アジムスといえば、「クロスオーバー・イレブン」のテーマ曲や、ヒット曲「Jazz Carnival」ですよね。ところが、なんとこの80年代マイルストーン時代をコンパイルしたこのCDには、その有名な2曲とも入ってないのです。「あちゃー」と最初は思いました。


でも全部聴き終えれば、「それはそれでよかったのかもしれない」と。80年代フュージョンといわれてイメージする一般的なサウンドを事前に予測できなかったせいか、先入観なしで、この気持ちいい音楽に身をゆだねることができたのです。猛暑ばかり続く夏の日を、見事にクールダウン。


そういえば開局当時のJ−WAVEって、こういうフュージョンばかりが流れていたような。今では天気予報や交通情報のナレーションのバックで、効果音のような扱いですが。そんな中、たまに「お、これはいい曲だ」と思うあの瞬間の心地好さを、計70分間も持続させてくれる素晴らしき編集盤。