ボビー・コールドウェルは日本でも人気のAORミュージシャン。アルバムを発売順に聴いていくと、この人のボーカルや曲作りなどは基本的に変わらないのに、サウンドがどんどん悪しき80年代デジタル・エコーに侵食されていって、ちょっと悲しいものがありました。本人は、そこんとこ、どう思ってたんでしょうか。


1stの邦題が「イヴニング・スキャンダル」('78)で、3rdが「シーサイド・センチメンタル」('82)なんですが、全然原題と関係ないですよ!当時の日本のAORムードの誤解の産物ですね。で、この2ndは「ロマンティック・キャット」だって。「ロマンチックが止まらない」じゃないだけ、マシでしょうか。


80年代デジタルエコーの弊害が出てくる3rd以降はファンじゃないとキビしい・・・となると、この2ndが個人的にオススメ。シャッフルの1曲目なんか、かな〜りカッコいい。音はAOR、ど真ん中だし、ホント捨て曲ナシ。ほんのりトロピカルなムードもグッド。顔ジャケも、この人には珍しいですね。