Vertigoは70年代、英国ロックの名門レーベル。アナログ盤のレーベルの渦巻きマークは、ターンテーブルに乗せるとクルクルと眩暈が・・・といいたいところですが、CDでは見えないのが悲しいです。見えても、回転速すぎますし。これはCD3枚組のレーベル・オムニバスですが、もう最高なんです。


69年から73年までと、年代を限定しているのも要因ですが、流れが混沌としているのようでいて、全体的に不思議な統一感を感じるのです。たとえばニュークリアスのジャズロックの後にロッド・ステュワートとか、普通なら考えられない流れが、こんなに新鮮で気持ちいいなんて!これもレーベル括りの選曲効果でしょうか。


いわゆる収録曲は、日本のプログレ専門のディスクガイドで多く目にする定番アルバム(ロジャー・ディーンやキーフがデザインしたもの多数)ばかりなので、聴きながら「これカッコいい!誰かなぁ?」と思うと、ほとんど持っていたりする盤だという(笑)まぁ「手持ち盤の再発見」というのもオムニバスの醍醐味ですが。