シャングリラスといえば「Leader of The Pack」「Give Him A Great Big Kiss」「Remenber(Walkin' In The Sand)」の3曲のヒットをまずは聴いていただきたいもの。特徴といえば効果音を巧みに使ったドラマチックなアレンジ。モコモコとした分厚いサウンド。そして「ちょいワル」っぽい素っ頓狂な歌声。


プロデュースしたシャドウ・モートンは実際「謎」の人物っぽい感じではありますが、こうした表にでない、あくまで「裏」で操ってる感じが、いかにもいいなぁ。シャドウだけに「影」の仕掛け人というわけですか。そういえばシャングリラスそのものの佇まいも、どこか「影」があるような。


バイク事故で彼を失うとか、死んだ彼をいつまでも思ったりとか、そんなおよそハッピーとは言いがたい曲が同時代にウケていたというんだから面白い。彼女たちは、実はロネッツなんかと同様、パンク世代からも圧倒的に支持されていたような気がします。ちょいワルって、いつの時代もカッコいい。