フィンランドのウィグワムは、大好きなバンドの一つ。ジャジーなオルガンをフィーチャーしたプログレッシヴな展開もあるかと思えば、朴訥としたフォークっぽい曲もあったり。何しろ、バンド全体の音が、霧に包まれたようなボンヤリした雰囲気があります。これが北欧センスというものでしょうか。


しかし、ここで悲しいニュース。なんと去年の11月、ベーシストのペッカ・ポーヨラがお亡くなりになったそうです。ペッカはウィグワム脱退後も傑作ソロアルバムを数枚残し、その才能が評価されマイク・オールドフィールドのアルバムやツアーにも参加。もっと評価されてもいい才能溢れるアーティスト。


バンドは後にヴァージンと契約して世界進出を計るものの、ペッカは脱退。やはりフィンランド時代、初期の数枚のサウンドが魅力的だと思います。これはアナログでは2枚組だった3rdアルバム。凝りに凝ってるのに流れるような展開は、カンタベリー・系ジャズ・ロックにも通じます。