1曲目。もっさりとした重量感溢れる8ビートに妖しい響きに導かれるように、ケンカのようなジョン・フォガティの怒鳴りボーカルが出てくるスタート時点で、すでにピーク。まるでチンピラなど武器を使わず素手の一撃で倒すトラック運転手のような、野放しの野生といいますか。


サイケの真逆をいったように思われるCCRですが、たとえば3曲目あたりのボーカルのエフェクト処理など、むしろサイケ以上にサイケなような気がします。サザン・ソウルのロック的解釈が、すでにCANやノイ!のようなジャーマン・ロックのハンマー・ビートを予期していたような部分も。


あぁ、なんとシンプルで迷いのないロックなのでしょうか。ミッチ・ライダーもやったロックンロール・クラシック「Good Golly Miss Molly」での、あまりに直球過ぎるがゆえに、むしろオリジナリティ溢れる演奏などCCRの真骨頂ともいえます。粘りつくようなビートの強度は、只事ではありません。