役者が揃った3枚目。どうでもいいけど、このジャケットが好きです。でも、たぶん何も考えてないやっつけ仕事なデザインだと思いますが。でもこれって、とてもMG's的な資質を見事に表現しているような。つまり変に考えすぎない、ある程度やっつけ的なセッション・サウンドが、究極のスカスカの美学になっている、という感じに。


もともと歌手のバックでやってる人たちが、たまたま出したインストのシングルがヒットしたもんで、「こりゃいける」のレコード会社が思ったのでしょう。セッションの合間にちょこちょこ録音したものが、シングル、アルバム含め、かなりの数を出していますが、どのアルバムも驚くほど演奏の質が安定しているのがすごい。


ある程度の時代の流れを見ながらカヴァーとかやっているんですが、基本姿勢がぶれないのは、変にスター性を意識することなく、「MG'sなんだから、この程度」と、自分たちの身の丈にあった演奏で勝負したところにあります。それにしても「余計なフレーズは一切叩かない」というドラミングが、たまらなくファンキーです。