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「口ロロ（クチロロ）に、いとうせいこう氏が電撃加入」というスペース・シャワーＴＶでやってた緊急記者会見を目撃した後に、ふと取り出した２００８年作。正直に言うと、前作「GOLDEN LOVE」の方がはるかに好きなんですが、夏の暑い真夜中に聴きたくなるような本作も、捨てがたい魅力はあります。

真正面から「死」を扱ったポップ・シンフォニーであるタイトル曲は、さすがにやりすぎ感もありですが、ストレートな歌モノのポップスである「Skywalking」や、モロに８０'sヒップホップの「WORLD/MONEY」など、いかにも彼ららしい前半の数曲は、とっちらかっているとはいえ、軒並みテンションが高いです。

ヒップ・ポップやハウスやレゲエなど、どんなアレンジも器用になんでもこなしちゃう感じが批評家にはスノッブに受け取られてしまうんでしょうか。この「音楽サークルの連中が遊びで作ったアマチュアのデモ・テープ」みたいな雑な感じが好きなんですけどね。それだけに普通のバンドっぽいアレンジになる後半の数曲が惜しい。