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メンバーの名前の頭文字で、SFF。おまけにキーボード・トリオということでELPを連想するわけなんですが、全編歌なしのインストのせいでしょうか、ELPより、もっと硬派な印象があります。こちらはスイスのバンドなんですが、同郷のバンド、アイランドと同様、よくやるなぁ、というくらい凝りまくる演奏が、凄いです。
フランク・ザッパがプロデュースする話もあったそうなんですが、本当なのでしょうか?たしかにザッパも、こういう室内楽っぽいインストがお得意ですが、SFFには下品な要素はまったくなくて、あくまでスペイシーでシンフォニック。ジャケはB級の匂いがプンプンですが、中身は保証します。
B面すべてをつかって繰り広げられる「Pictures」という長〜い曲が、とにかく圧巻。ヘヴィーなメロトロンが炸裂する怒涛のイントロから、一気に最後まで聴かせてくれます。スイスというお国柄から、時計のような精密機械を連想するという人々の想像に、見事に的を当ててくれるような、そんな細やかなアンサンブルが全編に。