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いきなりCDをセットしたら、ドラムマシーンとラップが聴こえてきてビックリしてしまいましたが、この冒頭の数秒間とブックレットのパディの写真が最も衝撃で、その後はいつも通りのプリファブ・スプラウト節なので、ご安心を。このデモテープみたいな、ちょいチープ打ち込みサウンドも、慣れてくれば気持ちいいもの。
このアルバムがプリファブ版「スマイル」なのかどうかはパディ自身のライナーをご参照に。ともかくファンの間では話題になっていた92年のボツになった制作途中のアルバムが、こうしてパディの執念のよって復活したわけです。まぁ、そんな裏話がなくても、充分に感動できるアルバムですが。
圧倒的に曲そのものがいいのはもちろん、パディの声の色気にノックアウト。これがもしエルビス・コステロのボーカルだったら、そんなにいいとは思わないかも(でもコステロは好きですよ)。あとパディって「命をかけて曲を作ってる」感じがするんですよ。その境地にあってのシンプル&ストレートなメッセージが圧巻。