懐かしい1枚。発売前に坂本龍一のラジオ番組で鈴木慶一が数曲紹介していて、そのサウンドに、ものすごく「未来」を感じたものです。80年代リアルタイム世代ならではの感覚でしょうか。もちろんまだアナログ盤の時代で、レコードにオビがないのと、曲名が全部記号なのと、歌詞カードの文字が全部つながってるのにも驚いたもの。


サウンドはテクノとネオアコースティックを融合したような奇妙な違和感を感じさせつつも、実に心地好い曲調が多いです。でも歌詞は変態的。これじゃ売れませんね。でもムーンライダーズのファンは、絶対に心の奥で「売れて欲しくない」と思ってるはずで、悲しいかな、そんなファンの欲求は満たしてくれますが・・・。


先行シングル「MIJ」に違和感を感じながらもB面の「GYM」を聴いて、こりゃポップでいいわぁ、と思ったらアルバム未収録でガックリなんて記憶も。しかし今でも、いや今だからこそ新鮮に聴ける名曲多し。当時ディアハートってレーベルには、鈴木さえ子大貫妙子もいましたね。あとミュージックステディっていう雑誌とか(笑)