サンデイズの、この1stアルバムは、今も昔も大の愛聴盤。当時は「女性版スミス」というレッテルで、あまりジャーナリストの評判もよろしくなく、大して話題にならずに、あっという間に消えてしまった印象があります。たしか「天使のささやき」という投げやりな邦題がついていた記憶がありますね。


ボーカルのハリエットは、リッキー・リー・ジョーンズのようなハイトーン・ヴォイスで、歌声もキュートながら、そのポッチャリした顔と、大きな目と、フサフサした前髪が、何とも可愛らしかったです。マジー・スターのホープ・サンドヴァルと並ぶ、当時のボクのアイドル・・・って、誰も聞いてないね、そんなこと。


ただただコードをかき鳴らすだけのギターの響き。シンプルなベースラインと、淡々とリズムを刻むドラム。何もかもが普通過ぎて、それがまた素晴らしすぎて。ジャケも良くて、UKのアナログ盤で、よく聴いてます。相対性理論の新譜が、もしこんなサウンドだったら、とても嬉しいかなとか、ふとそんなことを思いました。