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事故により車椅子状態になってしまったロバート・ワイアットの一夜限りのカムバック・コンサートとなった７４年９月８日のステージをまるまる収録した伝説のライブのＣＤ化。今までファンの間では断片的だったり音質が損なわれたブートレグで熱心に聴かれていただけあって、これが正式に復刻されたときは、うれしかったものです。

参加しているミュージシャンも豪華で、マイク・オールドフィールド、デイブ・スチュワート、ヒュー・ホッパーあたりはもちろん、フレッド・フリスやジュリー・ティペッツ、そしてピンク・フロイドのニック・メイソンなども。ワイアットの代わりにドラムを叩いてるローリー・アレンのプレイも実に素晴らしいです。

ワイアットの人選であり友だちでもある彼らの参加には、実に深い友情やリスペクトを感じます。コンサート中盤、名作「ロック・ボトム」を曲順通り再現していきながら、アルバム以上に躍動的なインプロヴィゼーションを聴かせてくれます。ラストはモンキーズのカバー「アイム・ビリーバー」。これも最高。