ジャケットが最高。バンド名にちなんでアフリカの形と70の文字の人文字を作るのはオッパイ丸出しの女性たち。青パンツ一丁のフェラ本人も笑ってます。実際フェラは実生活でもパンツ一丁で過ごしていて、家には無数の裸の女性がいたという話も。「フェラは女性たちに育てられた存在」とは解説の板垣真理子さんの弁。


曲が長いのはもちろん、テーマの旋律が曖昧なまま曲がしばらく進行していくというフェラの楽曲の特徴はここでも。テーマがあってソロというジャズの基本ルールとは全然違い、いきなりホーン隊のリフの後、楽器のソロまわしが延々と続いて、始まって5分以上も過ぎ、インスト曲かと思った頃に歌が登場するという。


あとフェラ本人が奏でるボロっちい音色のエレピのムードもなかなかです。テクニックより全体の雰囲気をよく掴んで演奏しているような。どこかジェームス・ブラウンマイルス・デイビスのオルガンの使い方にも通じます。タイトル曲は後年の「ゾンビ」にも通じるアップテンポの曲ながら、まだまだユルい感じで、それもまた良し。