クッキーズといえば、ビートルズがカバーした「チェインズ」のオリジナルを歌ってるガール・グループとして有名です。しかし、他の大半の曲もゴフィン&キング作品がほとんどということで、このコンプリート・ベスト盤を聴いてみても、どの曲もクオリティが高いです。むしろ「チェインズ」が一番地味(笑)


「The Old Crowd」、「I Never Dreamed」など、さすがヒット曲のツボを押さえまくるメロディーは、キャロル・キングならではでしょうか。メンバーのアール・ジーンのソロ作も収録。ハーマンズ・ハーミッツのカバーでおなじみ「I'm Into Something Good」も。「Randy」の転調コードにもシビれるなぁ。


キャロキン作ではないものの「Foolish Little Girl」もいい曲。しかし「いい曲」とか、そんな感想ばっかりでどうしようもないんですが、こういうオールディーズに関しては、なまじ曲の構造が単純なだけに、聴いているうちに、こっちの気持ちまで「夢見る16歳」みたいなおめでたい気分になってしまうわけで。