クリエイションの最初期(2番目)のオムニバスアルバム。2色刷りのジャケが80年代インディーならではのやるせない風情を醸し出していますが、音の方もペナペナギターにヨレヨレのボーカル、スットコドッコイなドラムなど、好きな人にはたまらない雰囲気。そう、あくまでも好きな人には、ですが。


ピーター・アスターのいたTHE LOFT(後にTHE WEATHER PROPHETSへと発展)は素人臭い演奏ながら歌心溢れる泣きのメロディーが特徴。クリエイション・レーベル主宰者アラン・マッギー率いるBIFF BANG POW!も、間奏のサイケな部分も含め良曲。パンクなTHE X-MENが当時は一番のお気に入りでしたが、これは謎のグループでした。


パステルズの「Stay With Me Till Morning」は自分の中でヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「サンデイ・モーニング」に匹敵する名曲。そこから疾走感溢れるJASMINE MINKSの「THINK!」という流れも含め、やはり初めて聴いたクリエイションのアルバムとして忘れがたいものがあります。