勝手にレビュー#9(秋のなごみ)けん太さん


1. ボクも / Nitro Microphone Underground
2. Maple Leaf Rug / Scott Joplin
3. Alphabet Soup / Justice Sauvage
4. Mrs. Richie / Harmony Grass
5. The Map To Our Paradise / Debonnaire
6. Who Loves You Now? / Jazzbutcher
7. Sorry, Doesn't Make It Anymore / Rah Band
8. シルヴィアを聴きながら(demo.ver) / Ahh! Folly Jet
9. Just My Imagination / Prince
10. E Isso Ai (The Blower's Daughter) / Ana Carolina & Seu Jorge
11. 生活の柄 / ハンバート・ハンバート
12. The Bond Street / les 5-4-3-2-1 with K-taro Takanami


Hip-Hop始まりだったので、夏さん同様の路線かと思いきや、その後は怒涛の展開に。なかなかに一筋縄ではいかない、けん太さんの楽しいセレクト。


(1)はホセ・フェリシアーノの「ゴールデン・レディー」・・・かと思ったら、それをネタにした和製ラップでした。いきなりのハイテンションを、一気になごみモードに変えるラグタイムの(2)という強引な展開に、まるで違和感がないのが、またスゴイですね。(3)は、まるでデア・プランやドーラウを彷彿させる80年代ジャーマン・テクノポップみたいなチープでキュートなサウンド。これも和モノみたいですが、脱力系のかわいい女性ボーカルが、いい感じ。(4)は、一般的には知られてませんが、セレクト周辺では、なかなかに人気の高いハーモニー・ポップ・グループですよね。(5)は懐かしい!昔、フリッパーズの2人がラジオでデボネアを絶賛してましたっけ。パステルズ並の歌のヘタクソさに、ネオアコ美を感じます。(6)も、そんな時代の英インディー・ロックの代表ですが、これは小粋なエセ・ジャズ風味がマルです。


(7)は「パフュームド・ガーデン」で有名なリチャード・ヒューソンのプロジェクト。これまた懐かしい80'sモノ。blue marbleも、まちがいなくコレ系か?(違うか)。(8)はデモなので狙ってるのか何なのか。アコギとハープシコードとラジオボイスというヘンテコな小品。(9)は、けん太さんが特に大好きらしいプリンス。テンプテーションのカバー曲をライブで。「秘蔵の音源」という雰囲気の音は、もしかしてブートレグ?(10)は歌い上げ系のバラード。ブラジルというより、アジアン・ポップスな匂いも。(11)は高田渡のカヴァーですね。オーソドックスなフォーキー路線ですが、女性が歌うと、ちょっとドキっとします。(12)はピチカートもカヴァーしていた曲・・・っていうか高浪さん絡みなんですね。今の韓国ポップとかって、この辺の渋谷系の影響大なのかなぁ、とちょっと思ったり。


手持ちは(4)(7)。お気に入りは(3)(5)(8)あたり。一体どのような音楽遍歴をたどってきたのか、ちょっと興味深々になる痛快なセレクトでした。


けん太さんの解説はこちら(mixi限定)