UK folk

トラッド/フォーク系というと、夫婦で仲良くアルバムを発表する場合が多いものですが、このティム・ハート&マディ・プライアもそうですね。もちろん2人はスティーライ・スパンのメンバー。この「Summer Soltice」('71)というアルバムは、「Ten Man Mop」と…

イギリスの女性歌手の中には、サンディ・デニーの影響を感じさせる人が本当に多くて、今回紹介するスプリガンズのマンディー・モートンも、その代表的な女性。スプリガンズは1st「奇妙な酒宴」('76)、2nd「タイム・ウィル・パス」('77)が日本で紙ジャケC…

何だか、田舎のアルゾ&ユーディーンみたいな感じで始まるハント&ターナー(Hunt&Turner)の「Magic Landscape」('72)というアルバムです。16ビートの生ギターに2声のハーモニーとボンゴという共通点意外、なんの関連もありませんけどね。英国のフォーク・…

中古レコード屋のバーゲン・コーナーに行くと、NSPだの紙ふうせんだの、そういう庶民派フォーク系に混じって、さらに「お前、誰やねん!」とツッコミ入れたくなるような無名のフォーク・グループがゴロゴロしてますよね。そういうレコードは、ほとんど場…

フェアポート・コンヴェンションの代表作とも言われている「リージ&リーフ」('69)の次のアルバムが、この「フルハウス」('70)。これが前作と全然印象が違うわけです。 なにしろサンディ・デニーが抜けた後なんで、ボーカルが男。さらに、あんまりドスが効い…

Bread,Love and Dreamsとは、なかなかに素敵なバンド名ではありませんか。結局その3つさえあれば生きて行けるというこのなのでしょう。この「アマリリス」('71)というアルバムは彼らの3枚目のアルバムで、古くから英国プログレ好き、英国フォーク好きの間…

いきなりこんなこと言ってしまうのもなんですが、このジューン・テイバーという英国フォークの女性はサンディ・デニーに似ています。面白いのは、この人のキャリアが、まるでサンディの死後と入れ替わるようにスタートというところです。まるでサンディの魂…

前回のティア・ナ・ログ続いて大好きな英国フォークの作品を紹介します。Bridget St.John。ちょっと前に復活して来日コンサートもやっていました。これは、彼女の2ndにあたる作品です('71)。風来坊さん(id:huraibou)も日記で取り上げていたので、ボクは別の…

フォークというと、なぜかしら英国のアーティストの方が肌に合うものが多いんですが、そんなわけで、このティア・ナ・ノグ(って読むの?)のファースト('71)を紹介します。古くから英国フォークの間では「よいよい」と言われ続けたこのアルバムですが、主役…

生き方そのものが音楽になっていて、素晴らしい。このアルバム('70)を制作していた頃、ヴァシュティ・バニヤン(Vashti Bunyan)は本当に動物たちに囲まれて放浪の旅をしていたというし、まさにジャケの世界そのまんまの生活、そのまんまの音楽なんです。これ…

ロッド・スチュワートのアルバムということで「ロッド・スチュワート・アルバム」('70)。そんな味も素っ気もない邦題で有名ですが、これがデビュー盤です。原題は「An Old Raincoat Wou't Ever Let You Down」という実に味わい深いもの。ジャケもいい感じで…

70年代英国フォークとかトラッド・ロックとか、いろいろ言われているこの時代の一連のアルバムの中でも、徹頭徹尾ストイックという意味では最高峰にあたるアルバムではないでしょうか。同じく名盤と言われているフェアポート・コンヴェンションの「リージ…

アラン・ハルは、リンディスファーンという英国のフォーク・ロック・バンドのメンバーです。ルネ・マグリットの個性的な絵を引用したインパクトのあるこのジャケは、そんな彼のファースト「パイプドリーム」('73)。最近、紙ジャケCDで発売されたので、さっ…

数ある70年代英国フォークのなかでも、このヘロン(HERON)というグループは何か特別な響きがあります。多くの英国フォークがトラッドという伝統に趣きを置いているのに対し、ヘロンはもっと素朴な歌心があります。特に野外録音されたこのファースト…