2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ディッキーズは元祖LAパンクともいわれていて、結成は77年。メンバーチェンジがあるとはいえ、未だに現役という不思議なバンドです。音楽的には、とにかく底抜けにポップ。ラモーンズですら渋いと感じてしまうほどに、カラフルで陽気なポップ・センス。…

The Dickies / The Incredible Shrinking Dickies (’79)

日本でも人気があるイタリアン・プログレッシヴ・ロック。中でもクエラ・ヴェッキア・ロカンダは、個人的に大好きなバンドのひとつ。たった2枚のアルバムを残し、その後、消息不明のようになってしまったのも「幻」っぽいイメージに貢献してるのか、なにや…

Quella Vecchia Locanda (’72)

「女性ボーカル 邦楽編」 吉田美奈子/扉の冬 小川美潮/檸檬の月 坂本真綾/木登りと赤いスカート 柿原朱美/SO IN LOVE bice/Cloudy Sky 上田まり/せつなかった日 キタキマユ/ナカナイデ ランカ・リー=中島愛/星間飛行 田中理恵/Sweet Sweet 松田聖…

発売当時は相当ガッカリした記憶があるんですが、今聴くと、そんなに悪くないというか、純粋に「完成度」ということなら、これがバンド・サウンドのの最終地点だったのかも。サウンド的には完全に洋楽で、タイトル曲などトニー・マンスフィールドのNew Musik…

ポータブル・ロック / ダンス・ボランティア (’87)

「叙情と技巧が鳴り渡る時」とかショボい邦題で再発CDも出たアルバムですが、悲しいかな実際その通りの内容。いわゆるフランスのジャズ・ロック系インストゥルメンタルの(かなり)マイナーなバンド。しかし、それで終わらないのが曲の良さ。テクニック至…

Terpandre (’80)

ゴング、結成40周年記念盤でもある最新モード。それでいて、驚くほど変わっていない。確かにラップなんかで新境地を開拓しているようにも聴こえますが、もともとデヴィッド・アレンのルーツはビートニク。ポエトリー・リーディング的な部分は昔からやって…

GONG / 2032 (’09)

クラシックの室内楽で盛り上がったりする場面において、「あぁ、ここでドラムが入ったら最高なのに」とか思ってしまうのは邪道だとしても、そういう欲望を抑えられなくなったようなジャンルに「チェンバー・ロック」というものがあります。今回紹介するベル…

Univers Zero / Uzed (’84)

ロバート・ワイアットの歌声には、何か独特の周波数が混じっているかのような、不思議な響きがあります。その「響き」は、不思議な哀愁と慈悲に満ちて、まるで山奥にいる仙人からの教えを聴くかのように、ボクはスピーカーに向かうのです。 「ロック・ボトム…

Robert Wyatt / Cockooland (’03)

山下達郎がラジオでガーネット・ミムズの「クライ・ベイビー」などで知られるR&Bのプロデューサー、ジェリー・ラゴヴォイの特集をやったときは、さすがだぁと思いました。その名プロデューサーが70年代に絡んだ1枚が、このルー・コートニー。ACEのラゴ…

Lou Courtney / I’m In Need Of Love (’74)

子供の時、初めて「これがラップか」と認識した音楽は「咲坂と桃内のごきげんいかが ワン・トゥー・スリー」なのです。そう、スネークマンショー。あまりにカッコいいのでシングル盤まで買いましたが、あれって細野さんの曲でしたよね。さすがです。 シュガ…

Kurtis Blow (’79)

フリーのセカンド。たとえば3曲目や5曲目の幻想的ともいえるアコースティック・ギターの響きと、霧の中からふわっと光が差すような美しいコーラスは何でしょうか。ブルースを貴重にしているのにもかかわらず、汗臭さや押し付けがましい感じが一切しない。…

Free (’69)

サーカスというと思い出すのはフェリーニの映像のような退廃的で艶やかなムード。カラフルな衣装はサイケ時代にもフィットしていたけれど、主役のストーンズは、南部路線に向かいつつある意外に泥臭い演奏。ブライアン・ジョーンズ脱退前の微妙な時期。 19…

The Rolling Stones / Rock And Roll Circus (’95)