2006-01-01から1年間の記事一覧

ハニーバス(Honeybus)といえば「I Can't Let Maggie Go」かな。aikoも好きだといっていたこの曲。作者のピート・デロは唯一のアルバム('69)の前に脱退しちゃってますが、牧歌的なポップ・フォーク・ロック路線は見事に継承されたまま。 最初は「まぁビージー…

Story

「わけがわからない」というのはよく使われる表現ですが、やっぱりこの位のレベルまでいかないと。The Crazy People(狂った人々)による「Bedlam(精神病院)」('68)というアルバム。ザッパ絡みで有名な大道芸人ワイルド・マン・フィッシャーが参加・・・てい…

Bedlam

USサイケの密かな人気盤('69)。1曲目からチープなオルガンにバタバタしたリズムで、なんともガレージな感じなのですが、サビの部分が「♪ナンミョ〜ホウレンゲ〜キョ〜」??。お経みたいな空耳かと思ったら、タイトルが「Nam Myo Renge Kyo」・・・。やら…

Music Emporium

英国トラッド・フォーク国宝級のアーティスト、マーティン・カーシーのファースト。1965年というとバート・ヤンシュのファーストと同じ年。弾き語り中心のシンプルな内容で、ソロ・デビューにして既に個性が出来上がっている点などの共通項はあるものの…

Martin Carthy

とぼけてるのか、何だかよくわからないジャケットですが、とりあえず英国はシナンセシアという3人組の唯一のアルバムです('69)。ジャケの字体にサイケの名残を感じますが、中味もそんな感じで「モヤモヤ」「ゴソゴソ」「ベロンベロン」という感じの「アング…

Synanthesia

ロバート・ワイアットのファースト('70)。初めて聴いたのは高校生の時。テープスピードを変えているというワイアットならではのユーモラスなオープニング・ナンバーに、当時はレコードの回転数を間違えたかと思ってビックリしましたっけ。 これこそ「フリー…

The End Of An Ear

スティーライ・スパンのファーストではメンバーだったのに、とっとと辞めてしまったゲイ&テリー・ウッズ夫妻によるデュオ・アルバム('75)。枯れ木に囲まれて寒そうに上着のポケットに手を突っ込んでいる2人のジャケがいい雰囲気ですが、中味も英国フォーク…

Backwoods

日本盤のタイトル「森の妖精」とはアン・ブリッグス(Anne Briggs)本人のイメージなのでしょうか。UKトラッド・リヴァイバルの黎明期にふっと飛び出して忽然と姿を消してしまっただけに、まさに伝説のシンガーになってしまったようです。これは自作曲多数の…

The Time Has Come

トラッド風味のロックではなくて、ロック風味のトラッド。それってどう違うのと言われても困ってしまうんですが、そんなミスター・フォックス(Mr.Fox)のセカンド('71)です。見開きジャケのイラストが、とても素敵。 実はトラッドではなく、それっぽいオリジ…

The Gipsy

ザ・フールのメンバーだったシーモン&マーレイケ(Seemon & Mariike)によるデュオ・アルバム('72)。グループ時代のヒッピー・フォークから一変、ドラムやベースがちゃんと入ったバンド志向のサウンドで軽やかにスタート。とはいうものの・・・ 前半は、ジャ…

Son Of America

「ボクたち、おバカさんで〜す」という感じのサイケデリックの極致みたいなジャケ。これこそビートルズのアップル・ブティックのデザイナー・チーム「ザ・フール」の唯一のアルバム('69)。オープニングの「プヨプヨプヨ〜」というマヌケな電子音からして、ど…

The Fool

スクラウンジャー(Scrounger)という英国の2人組による唯一のアルバム('75)。モダン・ポップの隠れ人気盤らしいけど、1曲目のタイトルが「パリジャン・カフェ・ブルー」ですよ。つまり「カフェ・ブリュ」です。まるで早すぎたスタイル・カウンシルじゃない…

Snap

イアン・マシューズとアンディー・ロバーツがデュオで来日公演をやったそうですね。行ってない自分が言うのもアレですが、お客さんの入りが心配です。これは、そんな2人が結成したバンド、プレインソング(Plain Song)のデビュー作('72)。 2人とも「地味だ…

In Search Of Amelia Earhart

メイプルオークは笑えるくらい悲劇のバンドで、「元キンクスのピート・クウェイフがカナダ人ミュージシャンと結成した話題のバンド」ってのが売りだったのに、この唯一のアルバム('71)の発表前に肝心のピートが脱退しちゃてるわけですよ。 というわけで「売…

Mapleork

今もって謎に包まれた英国SSW、ロジャー・モリス(Roger Morris)の唯一のアルバム('72)。まさに秋にピッタリの紅葉からの木洩れ日に佇むジャケ写真が素敵ですが、中味も極上。何となく「名盤探検隊」向きなUS志向のサウンドながら、演奏も歌も実に繊細。…

First Album