2007-01-01から1年間の記事一覧

Jump

「エレキインストって歌のない歌謡曲とどう違うのよ?」と言われると、どう答えていいのかわかりません。窓口は広いけど奥も広いのがこういう音楽なんですよ。オチがわかっていてもついつい見入ってしまう懐かしのヒーロー者ドラマとか、古きよき西部劇にも…

多羅尾伴内楽団 Vol.1 & Vol.2

「音のメルヘン屋」というのをご存知でしょうか?インディーズ盤の先駆者的会社といえばカッコいい感じですが、要は「あなたのレコード作ります」的な自主制作レコード会社兼音響スタジオ。実はCD時代になった今でも存在しているんですが、この佐藤マサ&…

Chopsticks Wizard

楳図かずおが歌ってます。それだけじゃなく、作詞はおろか、作曲まで全曲こなしてます。1975年のアルバムですが、CD化されて、さらに弾き語りデモやテレビ出演時の演奏などもテンコ盛りにした19曲入りCDが発売されたという事実。紙ジャケットや見…

闇のアルバム/楳図かずお作品集

アン・サリーの新作・・・というにはちょっとタイミングを逃した感がありますが、先日アンさんのお宅をお邪魔してサインをいただいたので。アンさんとは学生時代からのバンド仲間なんですが、すっかり有名になってすごいなぁ。テレビで観るオーラ溢れる存在…

こころうた

今となっては信じられない話なんですが、ボクが偶然フランク・ザッパという存在を知った中学生の頃(80年代半ば)は、ザッパの数々のアルバムはことごとく廃盤で、60年代マザーズ時代の音を聴くなんて、あの頃の中学生じゃ夢の夢だったのです。何しろ「…

Lumpy Gravy

前々から思っていたことなんですが、細野晴臣は「バンドを結成している瞬間」にこそ音楽をやり続けることの醍醐味を感じている人なんではないでしょうか。つまりは、ものすごく飽きっぽい人。今回の新譜がカントリーでも、さて次回は?・・・なんて、すぐ変…

Flying Saucer 1947

モンキーズの同名映画のサントラ盤('68)。日本では「HEAD!恋の合言葉」なってアイドルチックな邦題がつけられていましたが、映画そのものはサイケ時代らしくシュール極まりない内容で、はるか昔に一度観たことがありますが、フランク・ザッパが登場するシー…

Head

ヴァシュティ・バニヤン(vashti Bunyan)の60年代の曲を集めた素晴らしい編集盤(2CD)です。一般的に「ポップ・シンガー時代」と言われたりしますが、このDisc2に12曲も収められた64年の本人の弾き語り演奏を聴いて驚愕。 結局フォークというか、…

Some Things Just Stick In Your Mind

今聴くべきはDevendra BanhartとPerfumeなのです。といって、3人ぐらいの人が「そうだ、そうだ」と思ってくれれば、このレビューの役目は果たしたということにしたいんですが。Perfumeはともかく、Devendraのこの新譜('07)は相変わらずだなぁと呆れつつも、…

Smokey Rolls Down Thunder Canyon

どうでもいいけど、あまりに冴えない地味地味なジャケットですなぁ。しかも内容も地味の極致ともいうべき英国フォーク。でも密かに愛聴盤。このアルバム出したCottageレーベルって、どれもこんな感じの庶民派のローカル・フォークばっかりなんですけどね。 …

Soft Sea Blue

Golden Dawnってバンド名からして、いかにもですが、タイトルもコレで、ジャケもコレだもんなぁ。みんなでトリップしようぜというわけですか。下の方にニョキニョキ生えてるキノコもカワイイような怪しいような。サイケファンには有名な盤('68)なんですけ…

Power Plant

これはマーゴ・ガーヤン(Margo Guryan)との60年代後半から70年代初頭にかけてのデモ曲を集めた編集盤なんですが、このジャケの写真が大好きなんですよね。ボク自身タバコは吸わないんですが、タバコを持った気の強そうな女性というのも、なかなか魅力…

25demos

大野方栄さんに教えていただいたBenny Singsという人です。大野さんもマニアだなぁ。いつもいろいろ音楽情報を教えてもらって助かります。パッと聴いた印象はベン・シドランやマイケル・フランクスみたいだけど、ツルツルなAORにならずに、どこかユルユル…

Benny at Home

ボブ・ディランの映画「ノー・ディレクション・ホーム」を観てたら、このセカンド('63)のジャケで手を組んでいるモデル(当時のディランの恋人)、スージー・ロトロがインタビューしていました。今でも魅力的な女性でした。若い頃に美人というだけじゃなく、…

The Freewheelin’ Bob Dylan

純粋なオリジナル・アルバムではなく編集盤になるんでしょうけど、リアルタイムで本当によく聴きました。中学生の頃かなぁ。「ピーターラビットとわたし」に代表される大貫妙子の「子供系かわいい路線」の曲ばかり集めたLP('86)で、アナログ盤は、ちょっと…