2011-01-01から1年間の記事一覧

ゴング、結成40周年記念盤でもある最新モード。それでいて、驚くほど変わっていない。確かにラップなんかで新境地を開拓しているようにも聴こえますが、もともとデヴィッド・アレンのルーツはビートニク。ポエトリー・リーディング的な部分は昔からやって…

GONG / 2032 (’09)

クラシックの室内楽で盛り上がったりする場面において、「あぁ、ここでドラムが入ったら最高なのに」とか思ってしまうのは邪道だとしても、そういう欲望を抑えられなくなったようなジャンルに「チェンバー・ロック」というものがあります。今回紹介するベル…

Univers Zero / Uzed (’84)

ロバート・ワイアットの歌声には、何か独特の周波数が混じっているかのような、不思議な響きがあります。その「響き」は、不思議な哀愁と慈悲に満ちて、まるで山奥にいる仙人からの教えを聴くかのように、ボクはスピーカーに向かうのです。 「ロック・ボトム…

Robert Wyatt / Cockooland (’03)

山下達郎がラジオでガーネット・ミムズの「クライ・ベイビー」などで知られるR&Bのプロデューサー、ジェリー・ラゴヴォイの特集をやったときは、さすがだぁと思いました。その名プロデューサーが70年代に絡んだ1枚が、このルー・コートニー。ACEのラゴ…

Lou Courtney / I’m In Need Of Love (’74)

子供の時、初めて「これがラップか」と認識した音楽は「咲坂と桃内のごきげんいかが ワン・トゥー・スリー」なのです。そう、スネークマンショー。あまりにカッコいいのでシングル盤まで買いましたが、あれって細野さんの曲でしたよね。さすがです。 シュガ…

Kurtis Blow (’79)

フリーのセカンド。たとえば3曲目や5曲目の幻想的ともいえるアコースティック・ギターの響きと、霧の中からふわっと光が差すような美しいコーラスは何でしょうか。ブルースを貴重にしているのにもかかわらず、汗臭さや押し付けがましい感じが一切しない。…

Free (’69)

サーカスというと思い出すのはフェリーニの映像のような退廃的で艶やかなムード。カラフルな衣装はサイケ時代にもフィットしていたけれど、主役のストーンズは、南部路線に向かいつつある意外に泥臭い演奏。ブライアン・ジョーンズ脱退前の微妙な時期。 19…

The Rolling Stones / Rock And Roll Circus (’95)

もはや後世に伝えにくくなってしまった現象のひとつとして、80年代初頭の「ペンギンブーム」というのがありました。なんだか知らないけど、自分も子供の頃、ペンギンのイラストをノートの隅っこによく書いてました。謎です。松田聖子の「Sweet Memories」…

Penguin Cafe Orchestra (’81)

バーズ、デビュー前の記録。録音は64年。ご存知のとおり、正式なデビュー盤「ミスター・タンブリン・マン」のようなスタジオ・ミュージシャンの手助けもなく、正真正銘のメンバーによる演奏。バーズ人気を狙って69年にLP発売。その後もジャケを変えた…

The Byrds / Preflyte (’69)

チック・コリアはアルバム数も多く、音楽性も毎回カメレオンのごとく変化していく多才なミュージシャンではありますが、基本的にはロマンチックなメロディやコード進行なので、どんなにテクニックを駆使したサウンドでも、どこか耳障りのいい聴きやすさがあ…

The Chick Corea Elektric Band (’86)

反原発を訴えるために1979年に行ったオムニバス形式のライブ盤。時期的にはスリーマイル島の事故の直後ということになるのでしょう。LP時代は3枚組で日本盤も出ていたはずですが、97年に2枚組のCDでリマスターされ初めて聴きました。CDは音も良く…

No Nukes (’79)

季刊 TRASH-UP!! vol.8(雑誌+DVD)出版社/メーカー: 株式会社トラッシュアップ発売日: 2011/02/26メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (4件) を見るフレネシさんとショック太郎の対談を掲載してます。

2011.2.25 fri 22:00~特番「ブラジリアン・フュージョン〜ブラジル音楽は世界を渡る」 ゲスト・尾方 伯郎(ミュージシャン/Minuano) http://www.ustream.tv/channel/blue-marble-radio ショック太郎が、ゲストに尾方 伯郎さんをお迎えして、 2月25日(金…

2011.2.11 fri 22:00~27:00特番「1985年!!君は生まれていたか? ニューウェイヴ視点で振り返る1985年特集」 ゲスト・田中雄二(電子音楽in JAPAN) http://www.ustream.tv/channel/blue-marble-radio ひさびさにショック太郎が、ゲストに田中雄二さ…

もちろんP-MODELは昔から大好きなバンドだったので、その前身がプログレバンドだということも知っていました。しかし音を聴く前の勝手な想像で、当時レコードにならなかったのは、演奏や楽曲がまだ未熟でクオリティが低かったからだろう思ってました。が、と…

マンドレイク / アンリリースト・マテリアルズ vol.1 (’97)

85年のバレンタインの日に行われたポジパン系のライブを収めたオムニバス。もちろんインディー盤で、当時出ていたのは知ってましたが、買ったのは最近。これが予想以上に興奮しました。そもそもポジパンを音楽的な意味で「発見」したのも最近で、ニューウ…

V.A. / Bloody Valentine (’85)

81年に発表された過激なオルタナ・パンクの大傑作アルバム「死ぬほど踊り続けて」を先に聴いた人には、幾分ポップすぎて物足りなかったらしい吉野大作&プロスティテュートの2nd。70年代から活動していて、アルバム数も多いのですが、知れば知るほど、…