2008-01-01から1年間の記事一覧
アメリカのバンドなのに、モロに70年代ブリティッシュ・フォークしていて、しかもプログレ・ファンにもウケるような独特なサイケ風味もありで、自分にとっては現存する最高のバンドなのが、このエスパーズ。ゆったりとしたマイナー調のギターのアルペジオ…
13といえばゴルゴ13じゃなくてヤホワ13(YAHOWHA13)なわけです。またしても取り上げます。カルト教団よろしく、ジャケットに写る全裸の教祖様ファーザー・ヨッドは、まるでオウム麻原の如し。脇には、これまた全裸の女性二人をはべらかして…
Vertigoは70年代、英国ロックの名門レーベル。アナログ盤のレーベルの渦巻きマークは、ターンテーブルに乗せるとクルクルと眩暈が・・・といいたいところですが、CDでは見えないのが悲しいです。見えても、回転速すぎますし。これはCD3枚組のレーベル…
ヒューマンリーグを脱退したメンバーが結成したテクノバンド。A面など、ファンキーな生ベースがノリノリだったりして、ダンスビートをより意識した作りなのはわかるけど、いかんせん素人臭さ丸出しのセンスで、アレンジも歌もチープなこと。今だったら、5…
世代的には、自分もアシッドジャズ・ムーブメントの生き証人ではあります。しかし、思えばアシッドジャズというのもジャンルと呼ぶには強引な括り方ではありました。むしろ、同時期のヒップホップなんかと同様に、「サンプリング・ムーヴメント」という呼び…
それまで微妙に捨てきれずにいたエレクトロな要素を一切省いて、完全アコースティックなアンサンブルで作られたハイラマズの傑作。初めて聴いたとき、そのあまりの地味さ加減に、ファンであるボク自身も呆れたもんでしたが、聴くほどに好きになるスルメ味的…
波の音で始まり終わる、全編「クロスオーバー・イレブン」みたいな雰囲気のAORサウンドが心地いい女性シンガー・ソンングライターのアルバム。過ぎていく夏を惜しむ「September Tokyo Tower」なんて曲もあり、今の季節にはピッタリかも。 まぁ同じような…
大好きなドイツのグループですが、長ったらしいバンド名「Deutsch Amerikanische Freundschaft」は何て発音するのか、正直いまだにわかっていません。世間ではDAFと略してますが、これが「ダフ」なのか「ディーエーエフ」なのか、それも実のところ、よく…
クラナドは有名といえば有名すぎるアイルランドを代表するバンドですが、ちゃんと聴き始めたのは最近のこと。出回ってるのは80年代以降のアルバムながら、やはり70年代の素朴な音の方に個人的には惹かれます。この3rdは、たしかに地味といえば地味なん…
詞や曲そのものの魅力は以前と同様ながら、歌声はますます力強さをまして、サウンドも質感がザラっとしていて、何だかとてもロックしている感じ。野心的な3rdアルバムで今後の展開がますます期待されていただけに、この後の活動休止が、ますます信じられな…
なんか最近、自分の中で「上田まり」のブームが完全にキテしまっていて、もう、それ以外の他の音楽は惰性で聴いてる感じ・・・とは少々大袈裟ながら、なんなのでしょうね。たぶん存在も含めて、なんだか自分の中の素養にあまりなかったタイプの女性SSWが…
あっという間に現れて忽然と消えてしまったシンガー・ソングライター。この2ndアルバムに収録された「遠くへ行こう」というボクの大好きな曲には、こんなフレーズがあります。「弱い人にだけ 帰る場所はあるから」。その帰る場所が上田まりの歌という人は、…
弾き語りみたいな印象のあるニック・ドレイクの1stですが、ちゃんとストリングスなんかも入ってます。よくフォーク系のアーティストの作品を評するときに、ストリングスが入っているからダメとか、そういう言い回しがあったりするものですが、このアルバム…
教組がロック好きで、教典がレコードだったというカルト教団「ヤホワ13」のボックスセットは、いつも聴くたびに知恵と勇気が沸いてきます。これらの教典レコードを初めて聴いた時の衝撃は、ブラジルのホラー映画王、コフィン・ジョーのDVDボックスを初…
テクノ・アイドルというのが、それだけで「特殊」だった時代があったわけです。そんなニューウェイヴ時代の真鍋ちえみの「ねらわれた少女」というシングル盤を初めて聴いた時の衝撃は忘れられません。細野晴臣の歌謡アイドルへの提供曲として、スターボの「…