new wave(japan)

このアルバムで驚くのは、ほとんどの作詞/作曲を早瀬優香子自身が手がけていて、それがまた職業作家が思いもよらないような不思議な曲調だったりすることです。さらに、この歌い方も、単純にウィスパー系とかじゃなくて、何か途轍もない情念の揺らぎのよう…

以前紹介した山下達郎のCMコレクションのCDも面白いものでしたが、これも相当面白いです。年代順に収録されてるせいもあって、まるでムーンライダーズの辿ってきた音楽遍歴をわかりやすくダイジェストにまとめているみたい。しかも、本家以上にメロディ…

早瀬優香子の何枚目かのアルバム。細野晴臣作品の「椿姫の夏」はリアルタイムでシングル盤を買った思い出深い曲。CDでは、2種類のアレンジで聴けます。プロデュースとアレンジは戸田誠司で、Shi-shonen〜Real Fish人脈が一気に参加しています。デジタル録…

鈴木さえ子の4thアルバム('87)。当時、数もあまりそろってない我が家のCDラックの中ではピチカート・ファイヴの「カップルズ」と並ぶ愛聴盤でした。高校生だったボクのまわりには、あまりそういう人はいませんでしたけど。こういう音楽って、あんまり人に…

鈴木さえ子の大傑作3rd('85)。古今東西これほど自分の感性にピッタリとくる音楽はなかったというくらい大好きなアルバム。ボーカルの音量が変に遠かったり、ベースの音が聴こえにくかったり、ドラムの音が80'sっぽいバリバリした音だとか、普通なら欠点に…

大学生の頃でしたか。たまたま家にある女の子が遊びにきたとき、ボクはちょうどこの鈴木さえ子の1st('83)をLPで聴いているところでした。彼女もひととおり黙ってしばらく一緒に聴いてましたが、その後ポツリと「アタシ、こういう音楽ってキライというか全…

「東京クラブ・シーンにインスパイヤーする、噂のシャンペン・ミュージック」というワケがわかんないオビの文句がバブリーで笑える阿川泰子の非ジャズ作品('89)。阿川meetsハウス・ミュージック&ラヴァーズ・ロック!ってな感じで、若い層を狙ったのはわか…

夏はスイカの季節ですよね〜。というけでWATER MELON GROUPのアルバム('84)を紹介。プラスチックスの中西俊夫が結成したMELONの別プロジェクトってことで、名前もシャレてます。こちらはインスト中心で、マーティン・デニーやレス・バク…

プラチナKITは、テント・レーベルのオーディションから、その後ムーンライダーズのコーラスなどに参加したテッチーこと本間哲子と、水族館レコードあたりでもチラチラ名前を見かけたポータブル・ロック最初期の結成者、金津ヒロシによるユニットです。1…

バブルというのは恐ろしいもので、このシネマの「モーション・ピクチャー」('81)というアルバムも、80年代の終わりぐらいのアナログ盤相場価格は一万円ぐらいだったという、いくらなんでも法外な値段でしたっけ。が、それでも「欲しい」と思わせるぐらいの…

メトロトロン・レコーズからデビュー・アルバムを発表した時点で、どうしてもムーンライダーズの弟分という印象があったのがカーネーションとグランドファーザーズでした。どちらのファーストも発売後、すぐ買った憶えがありますが、双方ともライダーズが素…

1987年に出た邦楽アルバムの中で、ピチカート・ファイヴと並んで、もうひとつ印象深いのがあがた森魚の「バンドネオンの豹(ジャガー)」でした。まるで接点がないような両者ですが、「バンドネオン〜」には高浪敬太郎がアレンジで参加されていたりする…

聴く度に、なんとなく春の訪れを感じさせてくれる実にさわやかなピチカート・ファイヴのファースト「カップルズ」(1987)です。このアルバムに関しては、いろんなところでソフト・ロックがどうしたとかA&Mとかロジャー・ニコルスとか語られてるので、あえ…

P−MODELのファースト「イン・ア・モデル・ルーム」(1979)ですが、今聴くと、まるで初期のXTCにソックリですね。チープなオルガンの音、ストレートにパンクにはならないスッカスカの音とキメの連発、素っ頓狂なボーカル、妙にキャッチーでメロディア…

やはりこっちも取り上げなくてはという感じで紹介します。Wha-ha-haのファースト・アルバム「死ぬ時は別」(1981)です。タイトルがいいですね。「下駄はいてこなくちゃ」に比べると、随分音楽的だったんだなぁというのがひさびさに聴いた印象ですが、このバン…

あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。さて、新年1発目に取り上げるアルバムはジャパニーズ・ニュー・ウェイブ・プログレッシブ変態ポップ(長いな)Wha-ha-haのセカンド・アルバム「下駄はいてこなくちゃ」(1981)です。いや、なんとなくジ…

加藤和彦の「うたかたのオペラ」('80)を聴くと、反射的に連想してしまうのがYMOの「BGM」や「テクノデリック」であり、ムーン・ライダーズの「カメラ=万年筆」や「マニア・マニエラ」であったりします。「うたかた〜」にはYMOから細野&ユキヒロの…

これまた懐かしの80年代モノ(1987年作品)。昔はこういうアニメ音楽とも違う「コミック本のイメージ音楽」みたいなLPが結構ありました(今でもあるのかな)。少女マンガにはまったく疎いので、この「わかつきめぐみ」というマンガ家は当時から知ら…

あぁ、懐かしや80年代。これ小学生の時に、ジャケットのインパクトにつられてレンタルしたレコードなんです。で、この間、ひさびさに聴こうと思ってわが家のレコ棚を探したら・・・なかった。当たり前です。レンタルしたんですから(笑)つまりダビングし…

ムーンライダーズは、正確に言うと「レンタル・アイドル」ではないんです。ちゃんとLP買ってましたから。だけど、出会いはやっぱりレンタルだったんですよ。ブツは「青空百景」('82)。忘れもしない小学校6年生の時に借りました。なんでライダーズを知った…

「思い出のレンタル日記」続いてます。最近買ったアルバムを紹介しないで、昔の愛聴盤ばかりを紹介しているわけですが、やっぱり中学生ぐらいだと、完全に邦楽の方が影響を受けますね。特に強烈なキャラを持った日本人ミュージシャンに出会うと「コイツ、す…

さて「懐かしのレンタル・シリーズ」(毎回タイトルが変わるな・・・)、まだまだ続かせていただきます。南佳孝、村松邦男、パール兄弟に続いて今回登場するのはPSY・S(サイズ)ですね。この男女ユニットは、正直ちょっと今となっては、あまり印象がよ…

さて、何故かシリーズ化しそうな予感すらある「レンタル・アイドル・シリーズ」。自分が10代の時、貸しレコード屋で借りて好きになったアーティスト達を紹介するわけなんですが、南佳孝、村松邦男に続いて紹介するのはパール兄弟。彼らのデビュー盤「未来…