2009-01-01から1年間の記事一覧

1曲目を聴いて「ふ〜ん、アクを抜いたドナルド・フェイゲンみたいだなぁ」ぐらいに思ったのに、全部聴き終える頃には、すっかりいい気分になってしまいました。ジャジーで複雑なコード進行をシンプルなリズムでポップに聴かせたりとか、とにかくセンスがい…

Bill Cantos / Who Are You (’95)

ロビー・デュークの歌声は、とても甘くハンサムな印象があります。「きっとさわやかな若い好青年なのでしょう」と思いきや本人の顔写真を見ると、実はヒゲメガネのポッチャリしたオヤジ・・・。いや、この落差もまたAORの宿命。さらにCCM系となると、…

Roby Duke / Down To Business (’89)

もちろん大ヒットしたんでリアルタイムで聴いてましたが、いつも間にかそのレコードも我が家から消えていました。あわててCDの方を購入しましたが、内容は全部憶えてましたね。あぁ懐かしい。若い頃に聴いたものって、何年経っても印象が強いものなんだな…

Tears For Fears / Songs From The Big Chair (’85)

傑作。しかし、こんなトラッド臭漂うフォーク・アルバムは、70年代初頭のUKにはゴロゴロしていたはず・・・いや、ありそうでない・・・でも、なさそうである・・・という、この微妙な感触がいいのです。おそらく、無理して「現代風に」と好きなフォーク…

Meg Baird / Dear Companion (’07)

言わずと知れたヒップホップの定番ですが、Tommy Boyレーベルの20周年記念盤として再発された2枚組のデラックス版CDをご存知でしょうか?そのボーナスディスクの2枚目が、めちゃめちゃ最高なのです。当時の12インチシングルのB面の曲などを集めたも…

De La Soul / 3 Feet High And Rising (’89)

「アメリカン・ヒット・ポップスの名ソングライター/名プロデューサー総出演!」という日本盤LPのオビの文句も懐かしい1枚(いや2枚組)。長門芳郎氏の編集による素晴らしいオムニバスで、ディキシー・カップスやシャングリラスなどのヒット曲を収めた前…

The Red Bird/Blue Cat Story-Greatest Hits And Rarities (’87)

冒頭、せせこましいピアノと、右へ左へと振れまくるムチャクチャなパンニングに「何じゃこりゃ」と呆れるものの、そこを通過すれば、そこはイタリアン・プログレッシヴ・ロックの至福の世界。B級だ、地味だという意見もありますが、ツイン・キーボードなの…

Festa Mobile / Diario Di Viaggio Della Festa Mobile (’73)

懐かしい1枚。発売前に坂本龍一のラジオ番組で鈴木慶一が数曲紹介していて、そのサウンドに、ものすごく「未来」を感じたものです。80年代リアルタイム世代ならではの感覚でしょうか。もちろんまだアナログ盤の時代で、レコードにオビがないのと、曲名が…

ムーンライダーズ / アマチュア・アカデミー (’84)

NRBQのアルバムにハズレなし・・・というかハズレも含めて個人的に愛しいバンドだったりします。でもって比較的明解なポップソングがたっぷり詰まったアルバムがコレ。日夜バーでのライブで鍛え上げられたバンドの演奏力も抜群。まるでニューウェイブな…

NRBQ / Tiddly Winks (’80)

最近見かけなくなったCDですが、絶対カタログに残しておくべき名作。野宮真貴が、ピチカート・ファイヴ以前に在籍していた3人組で、これはメジャーデビュー盤「QT」以前の1983年に録音されていたデモテープをCD化したもの。トニー・マンスフィー…

ポータブル・ロック / ビギニングス (’90)

素直に「ビリー・ジョエルが好きです」なんていって、普通にいいメロディを書いて歌う、そんな男性シンガー・ソングライターが、この日本にもっといてもいいと思うんですが、そういう時代でもないのかな。とりあえずベスト盤なら73年から85年までのヒッ…

Billy Joel / Greatest Hits Volume 1&2 (’85)

ウィスパー・ボイスの達人、ビーチェ(bice)のファースト。個人的には、より内省的になったセカンドの妖しい魅力には幾分負けるとは思いつつ、やはりこのファーストも大好きなアルバムです。彼女のアルバムの中でもメジャー感のある作りで、生ドラムやストリ…

ビーチェ / ネクター (’01)

いきなりCDをセットしたら、ドラムマシーンとラップが聴こえてきてビックリしてしまいましたが、この冒頭の数秒間とブックレットのパディの写真が最も衝撃で、その後はいつも通りのプリファブ・スプラウト節なので、ご安心を。このデモテープみたいな、ち…

Prefab Sprout / Let’s Change The World With Music (’09)

全編、坂本龍一によるラテン/フュージョン風のアレンジが素晴らしい南佳孝の名盤。あの辛口で有名な音楽評論家、和久井光司にして「曲の良さはハンパじゃない」といわしめたほどで、確かにリゾート気分満点の「プールサイド」や「夜間飛行」など、今も決し…

南佳孝/サウス・オブ・ザ・ボーダー (’78)

「暗闇の中の管弦楽的戦略」という意味のわからない長いバンド名ですが、省略すればOMD。このOMDという響きにYMOと同質の音楽性の匂いを感じとり、実際アルバムを手にしたら、ヘタクソなズンドコ・ビートと、ヘタれニューウェイヴなボーカルが聴こ…

Orchestral Manoeuvres in the Dark / Organisation (’80)